リンクナースのメリットとデメリット

イギリスで確立されたとされるリンクナースは、医療機関内の専門チームと現場の看護師を繋ぐ役割を担っています。リンクナースとして仕事をするメリットの一つが、専門分野の学びやすさです。病棟や外来の看護師が経験しない業務も担当するので、医療に関する様々な専門知識を身につけることができます。看護師として常に向上心を持ちながら仕事に取り組みたいと考える人にとって、この点は魅力でしょう。

また、現場で働く看護師のリーダー的ポジションとして、教育指導を行うのもリンクナースの役目の一つになります。看護師一人ひとりの性格や考え方に合わせる柔軟な対応力やコミュニケーション力はもちろん、全体を把握する管理能力も持っていなくてはなりません。仕事を通してこれらのスキルを養うことで、将来的に管理職へのキャリアアップが図りやすいのもメリットと言えます。

しかし、通常の看護師業務とは別にリンクナースの仕事をこなさなくてはならず多忙になりがちです。早出や残業を強いられるケースも多く、休みが取り難い点はリンクナースならではのデメリットになります。専門チームと現場の懸け橋という立場上、意見の対立で板挟みになるケースも珍しくありません。女性が中心となる看護師は職場の人間関係でトラブルが起こりやすく、離職の理由に挙げる人も多いです。リンクナースとして仕事をしていると、よりトラブルに巻き込まれやすいので上手に立ち回れる器用さを身につけることが長く活躍していく秘訣と言えます。